Mac OS Lion, Xcode4.1 にて、Rubyのバージョン管理ツール RVM を使って Ruby の開発環境を整える手順をご紹介します。
(Xcode4.1以前の方はこの項目をスキップ)
■ 方法その1
まず、Xcode4.2 を使ってる方は、サポートされている gcc が変わったので、従来まで入っていた apple-gcc42 をインストールします。
・[Mac] Homebrew で apple-gcc42 をインストールする方法 | CodeNote.net
Homebrewをインストールしていない方はこちらを参考にして下さい。
・[Mac] Homebrew をインストール | CodeNote.net
■ 方法その2
OSX GCC Installer を使う。
・kennethreitz/osx-gcc-installer
Rubyのバージョン管理ツール RVM をインストールします。
$ bash -s stable < <(curl -s https://raw.github.com/wayneeseguin/rvm/master/binscripts/rvm-installer)
次に、~/.bash_profile に設定を追加します。
既に作成されていて、設定が書かれていたら特に何もする必要はありません。
$ echo '[[ -s "$HOME/.rvm/scripts/rvm" ]] && . "$HOME/.rvm/scripts/rvm" # Load RVM function' >> ~/.bash_profile
設定後、.bash_profile を再読み込みします。
$ source ~/.bash_profile
必要に応じてライブラリーをインストールします。
rvm コマンドでインストールする前に一時的に環境変数を変更します。
export ARCHFLAGS="-arch x86_64"
export CC='gcc-4.2'
最低限 readline はインストールするとして、他も必要に応じてインストールします。
rvm pkg install readline
rvm pkg install iconv
rvm pkg install zlib
rvm pkg install openssl
Ruby の 1.9.3 と 1.9.2 と 1.8.7 の安定版をインストールします。
rvm install 1.9.3
rvm install 1.9.2
rvm install 1.8.7
それぞれ、正常にインストールされたか確認します。
$ rvm list
rvm rubies
ruby-1.8.7-p357 [ i686 ]
ruby-1.9.2-p290 [ x86_64 ]
ruby-1.9.3-p0 [ x86_64 ]
# Default ruby not set. Try 'rvm alias create default '.
# => - current
# =* - current && default
# * - default
最後に、デフォルトで使うRubyのバージョンを指定します。
今回は Ruby 1.9.3 をデフォルトにします。
$ rvm use 1.9.3 --default
Using /Users/your_username/.rvm/gems/ruby-1.9.3-p0
ちゃんと設定されたか確認します。
$ ruby -v
ruby 1.9.3p0 (2011-10-30 revision 33570) [x86_64-darwin11.3.0]
$ rvm list
rvm rubies
ruby-1.8.7-p357 [ i686 ]
ruby-1.9.2-p290 [ x86_64 ]
=* ruby-1.9.3-p0 [ x86_64 ]
# => - current
# =* - current && default
# * - default
以上です。