『インスタグラム:野望の果ての真実』サラ・フライヤー(著) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。
メルカリ 山田進太郎さんが以下のようにオススメされていたので読んでみました ?
客観的には、誰がどうみてもInstgram買収は大成功しており、GoogleにおけるYouTubeやAndroidと同じく買収の大成功例であるので、非常に勉強になりました。特にコンシューマー向けサービスをしている方々には必読だと思います。
以下、印象に残った箇所の引用とメモです。
フェイスブックにとって、この買収には大きな意味があった。このアプリを経由するトラフィックのデータが手に入り、そこから全体を推測することが可能になる、つまり、競争の分析に利用できる情報が得られるようになるからだ。どのアプリを使っているのかもわかる。そのアプリをどのくらいの時間使っているのかも、それこそ、そのアプリのどのスクリーンを見ているのかまでわかってしまう。たとえば、スナップチャットの数ある機能のなかでストーリーの人気が高まりつつあると知ることもできる。VPNがあれば、報じられるより早く、競争相手の台頭を知ることも可能だ。
? VPNアプリがあればデータが得られ、競争の分析に役立てられる。
シストロムは幹部全員に『ゼロ・トゥ・ワン』(NHK出版)を読めと勧めているのだが、2014年に出たこの本で、フェイスブックの取締役も務めるベンチャーキャピタリスト、ピーター・ティールは、「対抗心にかられると昔のチャンスがよく見えてしまい、実績のあるやり方をなりふり構わずまねてしまう」、「競争していると、ありもしないチャンスが見えてしまったりする」と述べている。
? 良書メモ ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか ?
プロクター・アンド・ギャンブルの元CEO、A・G・ラフリーが書いた『P&G式「勝つために戦う」戦略』(朝日新聞出版)も、シストロムが深く読み込んだ1冊である。シストロムはシンプルであることを重視してきたが、本書のテーマに通じるものがあったからだ。
? 良書メモ P&G式 「勝つために戦う」戦略 ?
上記のメモは自分が実用的だと感じた部分ですが、この本の大部分は Instagram の成長ストーリーと Instagram 目線での Facebook の事業成長に対する執着さがひしひしと感じる内容になっていました。
toC サービスを成長させるための熱量を得たい方におすすめの本です。
以上、Instagram グロースの物語を疑似体験できた、現場からお送りしました。