『ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて』宮田善孝(著) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。
SaaS 立ち上げに必要なことを網羅的に学ぶために、この本を読みました。
? ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて 電子書籍|翔泳社の本
以下、印象に残った箇所の引用とメモです。
前提として、自分の状況は今、プロダクトビジョンを作成中のフェーズなので、そのあたりを中心に引用とメモをしています。またフェーズが進んだら定期的に読み直したい良書でした。
ただし、プロダクトマネージャはエンジニア、デザイナーやビジネスサイドと協働するが、レポートラインにあるわけではないので、推進と言っても指示するわけではない。 つまり、プロダクトマネージャはアラインメントとオートノミーを維持しながら、チームを運営していくことこそが責務なのである。
? アラインメントとオートノミー
プロダクトビジョンとは企業全体のミッションに即した形で、プロダクトを通して対象となる業務や市場に対し、どのような価値を提供し、何を実現するのかを簡潔にまとめたものである。抽象度の高い議論なので、もう少し具体化を試みると、プロダクトビジョンを構築し、運用していく上で重要なポイントは以下の 4点である。1.企業全体のミッションに即していること 2.具体的なソリューションや機能の話ではなく、潜在ユーザが抱える課題やなぜそれに取り組むべきなのか、その理由から考え抜くこと 3.今後開発や販売に関わる様々なメンバーを引き込み、熱狂できるものであること 4.正解に近づけるものではなく、正解だと思い込んで伝え続け、そして 1人でも多く共感してもらい、協働してもらうこと
ただ、プロダクトビジョンを策定する上で、よく耳にする手法が 1つだけあるので、参考までに紹介したい。その手法はプロダクトの要件などを考える前に真っ先にリリース時のプレスリリースを書くことから始めるというものである。
? プレスリリースを先に書いて、プロダクトビジョンを策定する。
1 意思決定に関する判断基準 開発を行うかどうかの判断基準には、ミッション/ビジョンとの整合性と事業性の 2つの観点がある(図 3. 5. 1)。
2 判断に必要なレポーティング 開発に進める意思決定を行うに当たり、ミッション/ビジョンの整合性に関して 2項目、事業性に関して 4項目の計 6項目に関してレポーティング内容をまとめていくことになる(図 3. 5. 2)。
したがって、 BtoCよりも SaaSのほうがユーザストーリーマッピングの重要度が相対的に高くなる傾向があることを認識しておきたい(図 4. 2. 2)。
フィーチャーショックまず、フィーチャーショック( Feature shock)は、生真面目なプロダクトマネージャやエンジニアに多く見られるものかもしれない。できるだけ多くの潜在ユーザに価値を感じてもらおうと、様々な機能を盛り込んだ SaaSができ上がってしまうことであり、ふと潜在ユーザ視点に立ち戻った時に誰のためのものなのか不明な上に、機能過多で高額でしか売れなくなっていることを指す。
? Features shock に陥らないようにしたい。
以上、SaaS立ち上げのすべてを知りたい、現場からお送りしました。