読書メモ『スタートアップ的人生(キャリア)戦略』リード・ホフマン(著) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。
リード・ホフマンの新刊が発売されたということで、この本を読みました。
以下、印象に残った箇所の引用とメモです。
アマゾンの創業者兼CEOジェフ・ベゾスは、1997年の初年以来ずっと、株主への手紙のしめくくりに、インターネットとアマゾンにとってはいまだに「今日が初日」だと書き続けている。 「先は明るいと思っていますが、油断せずに緊迫感を保たなくてはなりません」と。 つまり、アマゾンにとっては毎日が「初日」で決してゴールを切ることはないのだ。
? 毎日が初日というマインド
「永遠のベータ版」という生き方には要するに、「いまはまだ」に応じて生きながら、たゆまぬ成長を続けていくという決意が込められているのだ。これを胸に人生に向き合うと、世界が変わっても、競争相手が変わっても、あなた自身が変わっても、あなた自身が変わっても、強みが得られる。 結局のところ、仕事は市場で生まれてくる。そして、市場は常に新たな地平へと進んでいく。 毎日が「初日」なのだ。
? 永遠のベータ版、毎日が初日。
だから、「ソフト資産がいちばん早く増えるのは、どのキャリア選択肢だろう?」と胸に手を当てて考えてみよう。もっとシンプルに、「学びの機会がいちばん多そうなのは、どれだろう?」でもよい。
? ソフト資産が増える、学びの機会の最大化の選択
競争で優位に立つ明確な方法は、差別化を図るために自分の持ち味となるスキルを向上させることだ。もちろんこれは賢明な方法だが、他にもこれと同じくらい効果的なやり方がある。 競争の少ない市場に参入するのだ。そうすれば自分を変えることなしに、すでに自分が持っている資産を競争相手よりも輝かせることができる。
? 競合の少ない市場へ参入、ニッチ戦略
スキルの中身を変えるのではなく、代わりに環境を変えるのだ。競争があまり厳しくない市場に参入すれば、優位性を発揮できるからだ。
? この戦略は実践済みで、自分が埋もれないようにポジショニングしてきた。
「私がプランを持たないのは、プランがあるといまの選択肢だけに縛られてしまうからです。」と彼女は言う。
? プランがあるとその選択肢だけに縛られてしまう。
あなた1人の資質と懸命な働きは、それだけではチームの成功に十分ではないかもしれないが、絶対に欠かせないものである。 個人とチームのどちらか一方を選ぶのは間違っている。 両方が大切なのである。チームの助けを借りれば、個人のパワーは目覚ましく伸びる。仲間のおかげで、自分の力は何乗にもなるのだ。だが、個の力がなければチームは決して成り立たない。 あなたが人生で成功をつかみ取れるかどうかは、あなた自身の実力と、それを十二分に引き出して れる他人とのつながり、両方にかかっている。両者は不可分だ。
? 個人とチーム、両方が大切。
第2章で述べたように、勝ち組のスタートアップや人生の軌跡がきれいな直線を描くことはまずない。「起業家やプロフェッショナルは1つだけプランを立て、脇目もふらずひたすら努力してそのプ ランを実現する」というよくある先入観とは裏腹に、現実には、成功する起業家やプロフェッショナ ルはたいてい、適応や試行錯誤を繰り返している。 あらかじめ目的地を決めてそこにたどり着くのではなく、絶え間なく旅を続けるのだ。
? 成功の裏側は、適応や試行錯誤を繰り返している。
逆張り――つまり多くの人と逆の立場をとることとは、他の誰もが追いかけているような、明 らかにハイリスク、ハイリターンな機会に飛びつくのとは違う。むしろ、みんなが考えるよりはリスクが低く、しかも大きな見返りが期待できる機会を追求することを意味する。思ったよりリスクが低いことが多い仕事上の機会や状況には、以下のようなものがある。
? 自分は、逆張り、ポジショニングで生きてきた。
●報酬は少なくても、とても多くの学びにつながる仕事。 仕事上のチャンスを検討するとき、人々の関心は、「報酬がいくらか」といった、数字で表しやすいハード資産(第1章を参照)に向きがちだ。 あまりお金にならない仕事で、実は多くの学びや幅広いつながりが得られる仕事は、見返りが 大きいはずだが、「時間を無駄にするわりにお金にならない」などリスクが大きく見えて見向きもされないことがある。
? 自分が、とあるスタートアップの立ち上げを創業前期(法人設立前)から手伝っていたのは、まさにこの理由。
要するに、もっと「イエス」と言う回数を増やそうということだ。朝から晩まですべてに「はい」 と返事をしたら、どうなるだろう? これを1週間続けたらどうか? 欠席したいと思っていたカンファレンスへの案内に「参加します」と返事をすると、もしかしたら新規事業、新規研究、あるいは新しい付き合いのヒントになるような意見を、小耳にはさめるかもしれない。 もちろん、厄介事やピンチ、時間の無駄などにつながるおそれもある。だが、どちらも悪くはない。偶然の幸運につながる機会に出会うか、さもなければ当面の不運を耐え抜く力を培えるかなのだから。
? イエスと言う回数を増やす。リスクを取りにいく回数を増やして、リスク耐性を培う。
以上、スタートアップ的人生戦略を立てたい、現場からお送りしました。