書評『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』冨山和彦(著)


『コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画』冨山 和彦(著) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。

コロナショック・サバイバル

『コロナショック・サバイバル』を読んだ背景

「コロナショック・サバイバル、この本は今このタイミングで読まなければいけない」という謎の義務感にかられて、読みました。

以下、印象に残った箇所の引用とメモです。

第1章 L→G→F 経済は3段階で重篤化する

リモートワークやネット宅配の市場が伸びているから何とかなる、みたいなことを言っているお気楽な連中がいるが、リアルなローカルサービス産業が吸収している雇用はまさに膨大で、おそらく二桁ぐらい違うオーダーの世界を比較して代替を期待する議論はナンセンスである。

📝「リモートワーク、ネット」というお気楽な発言は控えたい。

第2章 企業が、個人が、政府が生き残る鍵はこれだ

危機に遭遇したリーダーは、今、目の前にある危機を生き残ることと同時に、パラダイム転換後の新しい通常、すなわちニューノーマルを展望、想像、妄想さえもして色々な準備を仕込んでおくことも求められている。

📝 有事のリーダーはニューノーマルを妄想して仕込む。

過去の経済危機の歴史において、同じ業種でも企業の生死を分けたのは、要するに危機到来時における、手元流動性(現預金)の潤沢さ、金融機関との従来からの信頼関係、そして平時における稼ぐ力(特に営業キャッシュフローの厚み)と自己資本の厚み、以上である。

📝 経済危機は現金で乗り越える。

経営危機に際して、企業に致命傷を与えかねない重大な Bad News こそが重要な The News なのである。これを抜きに意思決定をすることは致命的な間違いを起こす可能性が高い。また、そういう隠しごとは所詮じわじわと滲み出るもので、そこから生じる噂が企業の信用をさらに毀損していく。

📝 Bad News こそ The News. 蓋をしてはならない。

修羅場の経営の心得(3)ー 現金残高

短期的なPL目標は本気で捨てろ。日繰りのキャッシュ管理がすべてだ。

古来より戦時は独裁である。意思決定に関与させるべきは、少数の真のプロフェッショナル、修羅場のリアリズムを経験し、必要な専門的知見を持って、限られた情報で最良の判断を下しうるプロだけである。経営で言えば、財務、事業、会計、法務、労務に関するリアルな修羅場経験とスキルである。

📝 古来より戦時は独裁。 少数精鋭で修羅場をくぐり抜ける。

第4章 ポストコロナショックを見すえて

知識集約産業においては知識集積度を高めるほうが有利で、そのために都市への人工集中が進むという傾向があるのも確かだが、その一方で過剰集積によってトータルな社会システムが持続可能性を失ってしまうと元も子もない。

📝 知識集約産業においてリモート組織は、大都市への過剰集中の問題を解決するアプローチの1つと考えている。

裏返して言えば、CXごっこの典型であるDX(デジタルトランスフォーメーション)ごっこはこの時期、「不要不急の出費や投資はストップ」ということで、そのほとんどが淘汰されるはずだ。不要不急、すなわち「ごっこ」だったということである。

📝 不要不急でストップするのはCX, DXごっこ

以上、CX, DX ごっこにならないように会社経営していきたい、現場からお送りしました。

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