読書メモ『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)


『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。

『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)

背景 有名な転職エージェントのオススメ

有名な転職エージェントの方にオススメされて、読んでみました 📚

以下、印象に残った箇所の引用とメモです。

第2章 ナラティヴの溝を渡るための4つのプロセス

ハイフェッツたちは、適応課題に挑んでいくために、「観察ー解釈ー介入」のプロセスを回すことが大切だ、と述べました。しかし、私は日本の組織文化の現状を踏まえ、もうひとつ、観察の前に「準備」の段階をつけ加え、ハイフェッツたちの考え方よりも、もう少し取り組みやすいものにする必要があると考え、その点を修正してあります。 この「溝に橋を架ける」ためのプロセスを、大きく4つに分けることができます。

1.準備「溝に気づく」相手と自分のナラティヴに溝(適応課題)があることに気づく
2.観察「溝の向こうを眺める」相手の言動や状況を見聞きし、溝の位置や相手のナラティヴを探る
3.解釈「溝を渡り橋を設計する」溝を飛び越えて、橋が架けられそうな場所や架け方を探る
4.介入「溝に橋を架ける」実際に行動することで、橋(新しい関係性)を築く

適応課題を技術的問題だと考え、既存の知識やノウハウで解決しようと問題に挑むと溝に落ちてしまいます。溝がなかったり、溝がはっきりどういうものであるかがわかっていれば、技術的な問題解決は可能です。

第3章 実践1.総論賛成・各論反対の溝に挑む

中立な人間は原理的に考えてもこの世界には存在しません。誰もがそれぞれのナラティヴを生きているという意味で偏った存在であり、それは自分もそうだということです。

📝 中立な人間は存在しない。

第4章 実践2.正論の届かない溝に挑む

立場の弱い側には、ひとつ大きな罠があります。立場が上の人間を悪者にしておきやすい「弱い立場ゆえの正義のナラティヴ」に陥っている、ということです。立場の弱い側は、いくらでも人のせいにして、逃げ道があります。

📝 弱い立湯ゆえの正義のナラティブの罠

例えば、上司が仕事に追われて忙しいという状況を考えてみましょう。仕事が忙しくなる大きな要因のひとつは、部下に任せるよりも、自分でやったほうが早いために自分でやってしまうということが続くからです。しかし、これを繰り返していくと、部下も育ちませんし、自分は忙しいままです。

📝 よくやってしまうパターン

第5章 実践3.権力が生み出す溝に挑む

人が育つというのは、その人が携わる仕事において主人公になること

📝 人が育つ=携わる仕事の主人公になる

対話は不要な対立を避けるための行動です。戦えば必ず勝者と敗者が出ます。戦って相手を倒すことを目指すのではなく、戦わないこと、いかにして敵を味方にしていくことができるかにあらゆる能力を用いていくことです。

📝 対話により、不要な対立を避ける。戦わない。

以上、他者と働く上で、ナラティブと丁寧に向き合っていきたい、現場からお送りしました。