読書メモ『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』白河桃子(著)

『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』白河桃子(著) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。

『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』白河桃子(著)

背景 ハラスメント防止研修

ハラスメント防止研修で推薦書として紹介されたので、この本を読みました。

以下、印象に残った箇所の引用とメモです。

「有害人材」のマイナスは「有能な人材」のプラスより大きい

2016年2月 29日の『ハーバード・ビジネス・レビュー』にこんな記事が載っていました。「企業には、スター人材の採用も必要だが、『有害人材』を雇わない努力も不可欠である」 報告書を執筆したマイナーとハウスマンによると「有能な人材を雇えば5000ドル程度の価値がもたらされるが、『有害な人材』を雇うと1万2000ドル以上のコストになる」ということです。 有害な人材とは「有能で生産性は高いが、組織に害を及ぼす行為に関与する人たちを指す」。「セクシャルハラスメント、職場での暴力、不正行為など」を行い、実際に組織に損害をもたらす人のことです。

📝 有害な人材は有能な人材の倍以上のコストになるため、採用しないように注意したい。

セクハラは「企業、組織」の経営課題へ

アメリカでは、セクハラが企業に与える損失は1社につき約 15億円との見方もあるそうです。

📝 15億円

セクハラのフレームワーク?

セクハラに関して、働く人同士、企業が話し合いをするための「客観的な基準」を提供するフレームワークがあります。良い取り組みなので、ここで紹介します。 このフレームワークはさまざまな分野の数百名の女性への聞き取りからつくられました。 キャスリーン・ケリー・リアドン氏(南カリフォルニア大学マーシャル・スクール・オブ・ビジネスの名誉教授)が開発したSSMW( Spectrum of Sexual Misconduct at Work:職場におけるセクシャル・ミスコンダクトのスペクトラム)というものです(『ハーバード・ビジネス・レビュー』2018年8月7日)。

📝 SSMW

リスクニュース、トレンドを捉えられない

炎上を防ぎたいなら、以下のことをチェックしてみるといいと思います。

①男性と女性を交換してみたら、おかしなことにならないか?
②現状追認のまま、応援していないか?
③誰かを過度に「性的な存在」としてモノ化していないか?
④性別役割分業を助長していないか?
⑤ステレオタイプの表現(女性は若いほうがいいなど)で、差別を助長していないか?
⑥日本の当たり前は世界の当たり前か?

📝 炎上防止チェックリスト

以上、現場からお送りしました。