読書メモ『NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』

『NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』 ジェイソン フリード (著), デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン (著), 久保 美代子 (翻訳) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。

『NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』

背景 DHH 氏の著書

DHH 氏の著書ということで、この本を読みました。

以下、印象に残った箇所の引用とメモです。

大志は抑えて

がんばりすぎるな

起業家には、生き残りをかけた勇壮な話は必要ない。大半の時間はそれよりもっと退屈だ。爆発している車を飛びこえてワイルド・チェイスするような心の躍る時間はほとんどなくて、レンガを積み、ペンキを塗りつけるような地味な作業が多い。
だから、がんばることをやめる許可を、ここであなたに与える。毎日毎日きちんと働くけれど、長く働きすぎないこと。子どもと遊ぶ時間を取っても、起業家として成功できる。趣味を楽しんでもいい。自分の身体を大切にしてもいい。本を読んでもいい。

📝コンスタントに積み上げて、起業家として成功したい。

僕らの目標=目標はつくらない

だから、ベースキャンプでは目標を立てていない。会社をはじめたときも目標を立てなかった し、あれから二〇年近くたったいまも立てていない。僕らは日々、できるかぎりベストを尽くすだけだ。

📝目標を立てないかわりに、日々できる限りベストを尽くすというアプローチ。

それに、目標の設定には、さらに暗い側面がある。目標を追いかけ、デタラメな数字に到達し ようとしているうちに、モラルや誠実さや健全性が損なわれてしまうことが多い。

📝数値目標を設定する負の側面。

自分の時間を大切に

八時間で充分、四〇時間あればいうことなし

一週間の労働時間は四〇時間で充分だ。
いい仕事をするにせよ、競争に勝つにせよ、重要な仕事を片づけるにせよ、時間はたっぷりある。

📝一日8時間労働で充分。

一週間あたり四〇時間に、したいことをすべて組み込めないときは、働く時間を延ばすのでは なく、すべきことを厳選する必要がある。

📝すべきことを厳選する。

FOMO? JOMO!

FOMOとは、取り残される恐怖や不安感だ(Fear of Missing Out)。ツイッターのフィード や、フェイスブックの更新、インスタグラムのストーリー、ワッツアップ〔ラインのようなリアルタイムのメッセンジャーアプリ〕のグループや新たなアプリを確認しなければという強迫観念を引き起 こす、やっかいな感情だ。

📝FOMOと向き合う。

もうたくさんだ。そんな情報は見逃せばいい! 大半の人が大半の時間は大半のことを見逃し ている。ベースキャンプでは、それを奨励している。 JOMO! 見逃す喜びだ (Joy of Missing Out)。

📝JOMOを当たり前にする。

組織文化を育てる

僕らは家族じゃない

会社の役員たちが、自分の会社は大きな家族みたいなものだという話をしはじめたら、用心し たほうがいい。彼らは、会社は何がなんでもあなたを守るとか、無条件にあなたを愛するというような、健全な家族ならいいそうなことはまず口にしない。

📝自分もこの考え。

オーナーの言葉は一トンくらい重い

会社や事業のオーナーから発せられる言葉に、なにげない提案というものはない。給料を支払 があれやこれやいったら、そのあれやこれやは最優先事項になる。

📝オーナーの言葉の重みを自覚する。

組織のリーダーとして、ほかのみんなにアイデアを投げかけないようにするのは、強い自制心が必要だ。そういうアイデアはどれも、池に投げた小石と同じで波紋を引き起こす。池に小石を 投げつづけたら、全体像がさっぱりわからなくなってしまう。

📝アイデアを投げかけることを自制する。

プロセスを解体する

リアル・タイムはバッド・タイム

チャットに関していうと、僕らには経験で知ったふたつの重要なルールがある。ひとつめは、「たいていはメールを使い、リアルタイムのチャットの使用は〝ときどき”くらいに留めるこ と」と、もうひとつは「重要なことは、即断せずにゆっくり決めること」。

📝社内コミュニケーションだと、
チャット = Slack
メール = GitHub issue、discussion
の使い分け。

週一二日労働にご用心

何かをリリースするとき、金曜日は最低の日だ。

📝基本的に金曜日はリリースしない方針にしている。

「何もしない」は最強の選択肢

「このまま何もしないわけにはいかない」
この言葉はよく聞かれるが、本当にそうだろうか? 何もしないのがいちばんいいときもある。
「何もしない」はつねに選択肢に含めておくべきだ。

📝「何もしない」という選択肢。

ベストプラクティスは幻

実際の仕事をしている人でないかぎり、その仕事のベストプラクティスを語る資格はない。

📝手触り感が無いことについてはベストプラクティスは語らない。

三人のチーム

小さな複数のチームで大きなことはできるけれど、大きなチームで小さなことを行なうのは ずっとずっとむずかしい。それに、小さなことというのは、大事なことだけにそぎ落とされた結 果だ。大きなことのなかにも重要なものはあるが、多くの改善は小さなステップが積み重なって成しとげられる。大きなチームは、それらの小さなステップを踏み越えてしまいがちだ。

📝小さな複数のチームで大きなことを実現したい。

以上、無駄ゼロで結果を出したい、現場からお送りしました。