AI障害が教えてくれたこと:AIはツールからチームメイトへ

Tadashi Shigeoka ·  Fri, October 3, 2025

今日の午前中、開発の相棒の一人が突然ダウンしました。

といっても人間ではなく、AIの話です。Anthropic API、Claude Codeが障害で利用できなくなってしまいました。

普段の開発体制

ここ最近、私の開発ワークフローはCLIを介したAIとの対話が中心です。主に以下の2つのツールとモデルの組み合わせを、開発パートナーとして使い分けています。

  1. Codex (gpt-5-codex): 複雑なロジックの実装や、ゼロからコードを生成する際のメインパートナー。
  2. Claude Code (Sonnet 4.5): コードレビュー、リファクタリング、ドキュメント生成などで頼りにしているセカンドオピニオン。

Codexに大枠を作ってもらい、Claudeに別の視点からレビューしてもらう。そんな風に、二人の優秀なAIとペアプログラミングをしているような感覚です。

相棒の突然の「病欠」

しかし今日は、そのうちの一人であるClaudeが使えません。 この状況、何かに似ているなと考えたのですが、すぐに思い当たりました。

「チームのエンジニアが急な病欠で仕事ができなくなって、タスクを依頼できなくなった感じ」

まさにこれです。「ああ、この相談をClaudeにしたかったのに…」「このコード、別の視点でも見てほしかったな」という、あの感覚。

AIはもはや単なる「ツール」ではなく、思考の壁打ち相手であり、信頼できる「チームメイト」なのだと、改めて実感した瞬間でした。

Codex一本で乗り切った一日

幸い、メインで使っているCodexは健在でした。今日は一日、Codexに頼りきりです。 もちろん、Codexは非常に優秀で、ほとんどのタスクは問題なくこなせます。むしろ、Codexを使いこなす力が高まる良い機会にもなりました。

ただ、ふとした瞬間にClaude Codeを起動している自分がいました。多様な視点が得られないことへの、わずかな不安と物足りなさ。これもまた、人間同士のチーム開発で感じることと似ています。

障害は困りものですが、今回の件でAI開発パートナーへの依存度と、そのありがたみを再認識することができました。午後からは復旧していましたが、今日のところはCodexをそのまま使い倒すことにします。

以上、AIとのチーム開発を考えた、現場からお送りしました。

参考情報