Cohere APIを無料で試せるTrial keyの料金と制限まとめ

Tadashi Shigeoka ·  Thu, September 11, 2025

CohereのTrial keyの料金体系と利用制限について、2025年9月時点の公式情報を基に整理して解説します。

要点まとめ:Trial keyは無料

結論から言うと、CohereのTrial keyは完全に無料で利用できます。

ただし、あくまで評価・試用目的のため、いくつかの制限が設けられています。本番環境で利用する際には、トークン数に応じた従量課金制の「Production API key」が必要になります。

項目内容
利用料金無料です。Trial keyでの使用分は請求されません。
制限(使用量・回数)月間呼び出し回数や、1分間あたりの呼び出し回数(レート制限)が設定されています。詳細は後述します。
Production key本格利用向けのキーです。入力・出力のトークン数に応じて課金されます。モデルによって料金は異なります。

Trial keyの具体的な制限

無料のTrial keyには、以下の制限が設けられています。個人開発や技術検証の範囲であれば、十分な場合が多いでしょう。

月間API呼び出し回数

すべてのエンドポイント(Chat, Embed, Rerankなど)を合計して、月間1,000回までAPIを呼び出すことができます。

レート制限(1分あたりの呼び出し回数)

各APIエンドポイントには、1分間あたりの呼び出し回数に制限(レートリミット)が設定されています。

API制限
Chat20回 / 分
Embed (テキスト)100回 / 分
Embed (画像)5回 / 分
Rerank10回 / 分
Tokenize100回 / 分
Classify100回 / 分
その他 (旧Summarize, Generateなど)5回 / 分

短時間に大量のリクエストを送るとこの制限に抵触する可能性があるため、特にバッチ処理などを行う場合は注意が必要です。

アクセス可能なモデル

原則として、Trial keyでもProduction keyと同様に、Cohereが提供するすべてのモデル・APIエンドポイントにアクセスできます。機能的な制約はなく、上記の利用回数制限の中で自由に機能を試すことが可能です。

まとめ

CohereのTrial keyは、月間1,000回まで無料でAPIを試すことができる、開発者にとって非常にありがたい存在です。レート制限などの制約はありますが、Cohereの強力なChat、Embed、Rerankといった機能を評価するには十分な枠が提供されています。

まずは公式サイトでアカウントを作成し、無料のTrial keyを取得して、その性能を体感してみてはいかがでしょうか。

以上、CohereのTrial keyを活用して技術検証を始めた、現場からお送りしました。

参考情報