最近、とあるプロジェクトでUIコンポーネントのショーケースサイトを構築することになり、そのサブドメインをどうするかが議題に上がりました。
docs.example.com や app.example.com は一般的ですが、今回はUIに特化したサイトなので ui.example.com という案が出ました。
「でも、ui. をサブドメインにしている有名なサービスってあったっけ?」
ふと疑問に思い、リサーチしてみることにしました。同じようなことを考える方の参考になれば幸いです。
ui. サブドメインを持つサービスGitHubのスター数などを参考に、知名度が高いと思われるサービスをいくつかピックアップしました。 結論から言うと、UIコンポーネントライブラリのドキュメントやショーケースサイトで採用されているケースがほとんどでした。
以下、見つけたサービスです。
今、最も勢いのあるReactコンポーネントの一つです。ライブラリとしてインストールするのではなく、必要なコンポーネントのコードをコピー&ペーストして自分のプロジェクトに組み込むという斬新なアプローチで人気を博しています。その公式サイトが ui.shadcn.com です。
韓国のNHN社が開発しているJavaScriptのUIライブラリ群です。特にWYSIWYGエディタの TOAST UI Editor は非常に有名で、多くのWebサービスで採用されています。そのポータルサイトが ui.toast.com となっています。
Vue.jsのフレームワークであるNuxt.jsのためのUIコンポーネントライブラリです。Tailwind CSSをベースにしており、Nuxtプロジェクトで一貫性のあるUIを素早く構築できます。こちらのドキュメントサイトも ui.nuxt.com です。
ReactとNext.js向けのUIコンポーネントライブラリです。豊富なコンポーネントとhooksが提供されており、アクセシビリティにも配慮されています。ui.mantine.dev というドメインで公式サイトがホストされています。
LobeHubが提供する、AIGC(AI Generated Content)アプリケーションを構築するためのWebUIフレームワークです。ChatGPTライクなUIを簡単に作れるコンポーネントなどが提供されています。この公式サイトも ui.lobehub.com です。
AWSが提供するAmplifyフレームワーク用のUIコンポーネントライブラリです。主要なフロントエンドフレームワークに対応しており、AWSサービスと連携したUIを簡単に実装できます。ui.docs.amplify.aws、こちらは ui.docs という少し変わったサブドメインですが、ui が含まれています。
調査の結果、ui. というサブドメインは、主にUIコンポーネントライブラリの公式サイトやドキュメントで採用される傾向が強いことがわかりました。
docs. がドキュメントサイト、app. がWebアプリケーション本体を示すように、ui. はそのサイトがUIコンポーネントのカタログやデモ、ドキュメントであることを直感的に示しています。ui. サブドメインを使うことで、そのサイトがUI関連であることを明確にできます。今回、私たちのプロジェクトでも ui.example.com を採用することにしましたが、これらの有名サービスの事例は、その決定を後押ししてくれる強力な材料となりました。
もしあなたがサブドメインの命名で迷っていて、その候補に ui. が挙がっているなら、これらの事例はきっと参考になるはずです。
以上、ui. サブドメインを持つサービスをリサーチした、現場からお送りしました。