Wowza Streaming Engine を動かすための最小推奨スペックを満たす EC2 インスタンスの選定を、Wowza カスタマーサポートへヒアリングしたのでその内容をご紹介します。
Wowza Streaming Engine が必要なスペックは公式サイトにちゃんと書かれています。
以下、一部引用して日本語訳しました。
Minimum recommended production hardware CPU: Single quad core, 3.00 GHz or better RAM: 4GB Disk: 2 or more in RAID 0 (striping) Network: 1Gbps Ethernet
CPU: 3.00 GHz, 4コア x 1 RAM: 4GB Disk: RAID 0 (ストライピング) でディスク2つ以上 Network: 1Gbps イーサーネット
High-load recommended production hardware CPU: Dual quad-core or a single hex-core, 3.00 GHz or better RAM: 16-32GB Disk: 2 or more in RAID 0 (striping) Network: 10Gbps Ethernet
3.00 GHz 8コアx2 or 16コアx1 RAM: 16-32GB Disk: RAID 0 (ストライピング) でディスク2つ以上 Network: 10Gbps イーサーネット
AWS EC2 の各インスタンスタイプから、Wowza Streaming Engine の要件を満たすインスタンスを選定しました。
T2
T2 はバーストパフォーマンスインスタンスなので、今回は定常パフォーマンスが求められるため用途に合わないです。
M5, M4 2.3 GHz ~ 2.5 GHz なので CPU スペックが満たないようでした。
しかし、AWS Marketplace: Wowza Streaming Engine (Linux PAID) を確認すると、m3.large ★ Vendor Recommended という記載があるので m5.large や m4.large でも普通に動くとは思います。
edge サーバーを用意する場合にこのあたりのインスタンスを選定すると良いかもしれません。
C5 CPU のベースクロックは 3.0 GHz あるので C5 インスタンスを利用できるなら、これを採用しましょう。
CPU は、最低でも vCPU 4 な c5.xlarge 以上のインスタンスを選定する必要があります。
C4 日本リージョンでは未だ C5 が使えないので、日本国内向けに利用したい場合は C4 を選択する場合もありそうです。
C4 の CPU Intel Xeon E5-2666 v3 は、ベースクロックは2.9GHz、ターボ時には3.5 GHz なので、CPU のスペックはギリギリ満たないです。
Intel Xeon E5-2666 v3 - CM8064401675902 Amazon EC2の新インスタンス「C4ファミリー」を触ってみた | Developers.IO
しかし、Wowza カスタマーサポートに相談したところ、今回の要件では、Wowza Streaming Engine を動かすサーバーでは Transcode 不要だったので c4.2xlarge で問題ないとのことでした。CPU については懸念はないけど、配信する動画のビットレート次第で、使用するネットワークの帯域幅を考慮しておく必要があるということでした。
以下の要件だったら c4.2xlarge で大丈夫とのことでした。
メモリがめっちゃ必要という要件ではないので、用途に合わないです。
Wowza カスタマーサポートからは、入力動画を Wowza Streaming Engine のサーバーで Transcode する必要がある場合は G2 インスタンスの中から g2.8xlarge をおすすめされました。
今だと G3 が最新で利用できるリージョンなら G3 を利用した方が安いので g3.8xlarge を利用するのが良いんでしょうかね。
また、Wowza 公式サイトに Transcoder のパフォーマンスベンチマークが公開されているので、こちらも参考にしてみると良いかもしれません。
ストレージがめっちゃ必要という要件ではないので、用途に合わないです。
ざっくり Wowza Streaming Engine を利用できる EC2 インスタンスをまとめると、
以上、Wowza Streaming Engine 用にサーバー構成を考えている現場からお送りしました。