Q&A 管理ツールに Google スプレッドシートを使ったら破綻しかけた

Tadashi Shigeoka ·  Thu, June 21, 2018

とある開発プロジェクトの Q&A 管理ツール を Google スプレッドシートでやっていたのですが、質疑応答の数が 50 ぐらいになって破綻しかけたので GitHub issue へ移行したというお話です。

G Suite - 旧 Google Apps

プロジェクトの前提

とあるプロジェクトは他社様と進めているので、Q&A のやり取りのために新たにツールの導入が必要になりました。

同期的なコミュニケーションは Slack でやっていたのですが、非同期的なコミュニケーションは Slack だとワークしないことは予想できていたため、他のツールを導入することにしました。

自社他社ともにメールアドレスを G Suite で管理していたので、簡易的に Google スプレッドシートで Q&A を始めたのですがこれが間違えでした。

チケット管理ツールとしての〇〇

チケット管理ツールという観点で『Google スプレッドシート』と『GitHub issue 機能』を比較してみました。

Google スプレッドシート

メリット

  • Excel を使ったことがある方ならすぐに使える
  • G Suite で共有範囲の制限が担保されているので情報管理の観点で良い

デメリット

  • そもそも Excel や Google スプレッドシートは、表計算ソフトウェアなので用途が違う
  • 質疑応答が何往復か発生するコミュニケーションに向いていない

GitHub issue

メリット

  • 自社の開発でも GitHub を利用しているので導入障壁が低い
  • エンジニアなら使える
  • コードのスニペットを貼るのが楽

デメリット

  • GitHub issue を使ったことない人への導入障壁が高い
  • エンジニアなら使える
  • 日本語ではなく英語

幸い、他社の担当者様は Google スプレッドシートから GitHub issue へ Q&A のやり取りを移行する件についてはすぐに了承して頂けました。

プロジェクト管理ツール、その他の選択肢

その他、候補として考えたプロジェクト管理ツールは以下の2つです。

どちらも無料から使えるツールということで、GitHub issue を断られたら代案として提示しようと考えていました。ひとまず、GitHub issue で Q&A コミュニケーションが困らなければ成功ということで、困ったら Asana か Trello へ移行するかもしれません。

以上、他社とのプロジェクト管理を上手くやっていきたい、現場からお送りしました。