『空気を読んではいけない』 青木真也(著) を読み終えたので、格闘家ではなくエンジニアに活かせる部分をいくつかご紹介します。
友達という存在がなければ、人間関係の悩みを抱えることも少なくなる。友達なんて持たずに、自分の思ったように生きる。そうすることで、やるべきことに集中できる。
周囲に流されることなく、常に隙間を探し、新たな技術を追い求め続けてきたことは、結果的に僕の選手としての市場価値にも繋がっている。
上下関係や伝統といった明文化されていないような掟を理由に、無条件で屈服を強要してくる相手に対して、いつでも刺し違える覚悟でいる。
自分の場合、言うべきことは率直に伝えるように心掛けている。
食事を奢られるだけでも、一発で支配関係が生まれてしまう。一度でもタニマチから援助を受けたら最後、それ以降は相手の要求を断れなくなることを意味する。借りをつくらず、貸しをつくることを意識する。 人間関係のこじれは、無駄なコストだ。そういったものを持たないためにも、常にイーブンの関係、あるいは貸しだけをつくっている状態になるように注意している。
僕みたいな才能に恵まれていない人間が一流を目指すのであれば、生活から贅肉を削ぎ落として、極力シンプルにするしかない。何が要らないかハッキリさせるしかない。
多額のお金を稼ぐことを成功の物差しにすると、際限がなくなり、自分の首も締めてしまう。
僕からすれば、アルバイトを続けている選手たちは、プロ格闘家ではないと思っている。厳しい言い方をすれば、フリーターが格闘家の顔も持っているだけ。お金も時間も限りがあるのだから、せめて頭角を現すまでは、すべてを格闘技に捧げるべきだ。
当たり前だと思っていたお金が、いきなりパッタリともらえなくなる。いざ現実に直面してみると、とにかく恐ろしかった。
弾けないバブルはないのだから、大事なのはいかに我を忘れず、己の価値を地道に上げていくかだと、身に染みる。
フリーランスは保証もなく不安定な立場とよく言われるが、実は不況に一番強いと思っている。組織にぶら下がることなく、安定を捨ててこそ、本物の強さが得られる。
先入観にとらわれず多ジャンルに積極的に挑戦することは自分の幅を広げてくれると考えているからだ。
自分が人生をかけて打ち込めることを見つけられたら、人生の8割は成功だと思っている。
あなたが買った服は本当にあなたが欲しいものですか?今晩飲みに行く友達は本当に大事な人ですか?僕から見ると、多くの人は不要な人やものを抱え込み、自らの価値観を見失っているように思える。隣の芝生が青く見えてしまって、何が自分にとっての幸せなのかぼやけてしまっていないだろうか。
以上、空気を読まずに生きていきたい、現場からお送りしました。