『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』という書籍から得た知見をご紹介します。
ただし、オンライン上で完結できないことが3つだけある。 それが「結婚」と「離婚」、「不動産売却」である。これは、エストニアの電子政府を語るときに有名な言葉である。 なぜこの3つができないのか。不動産売却は金銭的に大きな決断であるためだ。そして、結婚・離婚は、感情的に「早まってはいけない」ということが理由にある。確かに、一時の感情に流されてオンラインで離婚ができてしまえば、後悔するカップルも出てしまうだろう。 逆にいえば、それ以外はすべてオンラインでできるというこで、いかに効率的かがわかる。次ページの図表1-1はこれまでの主な電子化の歴史をまとめたものだ。
? エストニアが「結婚」、「離婚」、「不動産売却」をオンラインで上で完結できないようにしている理由が、効率よりも影響度を重視してオフライン手続きにしてるというの、ソフトウェア開発の各所で応用できそう。
? エックスロードのアプローチは、これからのソフトウェア開発の設計に取り入れるべき良い事例
もし国が攻め込まれて、占領されたらどうするか。日本人には考えにくいテーマであるが、エストニア人はこの問いを突きつけられてきた。 そこで出した答えの1つが、「領土が奪われて、国民が散り散りになったとしても、国民・国家のデータさえあれば再建できる」という考え方である。
? フルリモートなテックカンパニーを作る上で「データさえ守れれば怖くない」という状態にするために、設計していきたい。
以上、『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』を読了した、現場からお送りしました。