『NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』 ジェイソン フリード (著), デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン (著), 久保 美代子 (翻訳) を読んだので、書籍から得た知見をご紹介します。
DHH 氏の著書ということで、この本を読みました。
以下、印象に残った箇所の引用とメモです。
起業家には、生き残りをかけた勇壮な話は必要ない。大半の時間はそれよりもっと退屈だ。爆発している車を飛びこえてワイルド・チェイスするような心の躍る時間はほとんどなくて、レンガを積み、ペンキを塗りつけるような地味な作業が多い。 だから、がんばることをやめる許可を、ここであなたに与える。毎日毎日きちんと働くけれど、長く働きすぎないこと。子どもと遊ぶ時間を取っても、起業家として成功できる。趣味を楽しんでもいい。自分の身体を大切にしてもいい。本を読んでもいい。
?コンスタントに積み上げて、起業家として成功したい。
だから、ベースキャンプでは目標を立てていない。会社をはじめたときも目標を立てなかった し、あれから二〇年近くたったいまも立てていない。僕らは日々、できるかぎりベストを尽くすだけだ。
?目標を立てないかわりに、日々できる限りベストを尽くすというアプローチ。
それに、目標の設定には、さらに暗い側面がある。目標を追いかけ、デタラメな数字に到達し ようとしているうちに、モラルや誠実さや健全性が損なわれてしまうことが多い。
?数値目標を設定する負の側面。
一週間の労働時間は四〇時間で充分だ。 いい仕事をするにせよ、競争に勝つにせよ、重要な仕事を片づけるにせよ、時間はたっぷりある。
?一日8時間労働で充分。
一週間あたり四〇時間に、したいことをすべて組み込めないときは、働く時間を延ばすのでは なく、すべきことを厳選する必要がある。
?すべきことを厳選する。
FOMOとは、取り残される恐怖や不安感だ(Fear of Missing Out)。ツイッターのフィード や、フェイスブックの更新、インスタグラムのストーリー、ワッツアップ〔ラインのようなリアルタイムのメッセンジャーアプリ〕のグループや新たなアプリを確認しなければという強迫観念を引き起 こす、やっかいな感情だ。
?FOMOと向き合う。
もうたくさんだ。そんな情報は見逃せばいい! 大半の人が大半の時間は大半のことを見逃し ている。ベースキャンプでは、それを奨励している。 JOMO! 見逃す喜びだ (Joy of Missing Out)。
?JOMOを当たり前にする。
会社の役員たちが、自分の会社は大きな家族みたいなものだという話をしはじめたら、用心し たほうがいい。彼らは、会社は何がなんでもあなたを守るとか、無条件にあなたを愛するというような、健全な家族ならいいそうなことはまず口にしない。
?自分もこの考え。
会社や事業のオーナーから発せられる言葉に、なにげない提案というものはない。給料を支払 があれやこれやいったら、そのあれやこれやは最優先事項になる。
?オーナーの言葉の重みを自覚する。
組織のリーダーとして、ほかのみんなにアイデアを投げかけないようにするのは、強い自制心が必要だ。そういうアイデアはどれも、池に投げた小石と同じで波紋を引き起こす。池に小石を 投げつづけたら、全体像がさっぱりわからなくなってしまう。
?アイデアを投げかけることを自制する。
チャットに関していうと、僕らには経験で知ったふたつの重要なルールがある。ひとつめは、「たいていはメールを使い、リアルタイムのチャットの使用は〝ときどき”くらいに留めるこ と」と、もうひとつは「重要なことは、即断せずにゆっくり決めること」。
?社内コミュニケーションだと、 チャット = Slack メール = GitHub issue、discussion の使い分け。
何かをリリースするとき、金曜日は最低の日だ。
?基本的に金曜日はリリースしない方針にしている。
「このまま何もしないわけにはいかない」 この言葉はよく聞かれるが、本当にそうだろうか? 何もしないのがいちばんいいときもある。 「何もしない」はつねに選択肢に含めておくべきだ。
?「何もしない」という選択肢。
実際の仕事をしている人でないかぎり、その仕事のベストプラクティスを語る資格はない。
?手触り感が無いことについてはベストプラクティスは語らない。
小さな複数のチームで大きなことはできるけれど、大きなチームで小さなことを行なうのは ずっとずっとむずかしい。それに、小さなことというのは、大事なことだけにそぎ落とされた結 果だ。大きなことのなかにも重要なものはあるが、多くの改善は小さなステップが積み重なって成しとげられる。大きなチームは、それらの小さなステップを踏み越えてしまいがちだ。
?小さな複数のチームで大きなことを実現したい。
以上、無駄ゼロで結果を出したい、現場からお送りしました。