プロダクト開発の成功には、多くの要素が絡み合いますが、「ヒトモノカネ」という概念は、重要な三つの柱を表しています。
私はこの三つの要素を、エンジニアやチーム(ヒト)、プロダクト自体(モノ)、そしてそれを支える経済的資源(カネ)として定義します。プロダクトの技術選定からコスト管理、そしてエンジニアリングチームのスキルと規模まで、各要素がどのように絡み合い、プロダクト開発の方向性を決定するか判断するための指標の一つとして参考にしていただければ幸いです。
※ キーワードとしてわかりやすく「ヒトモノカネ」という表現にしています。
ヒトモノカネの定義
- ヒト: エンジニア、チーム
- モノ: プロダクト(Feature、Platformなど)
- カネ: コスト(システム利用料、インフラ、SaaSなどの費用)
モノ: プロダクト
プロダクト開発において、主に技術選定の観点を知りたい。
- この観点はエンジニアの皆様が日々issue, pull request, discussionなどで議論されており、多くがADRに記録されている
- ADRを作成する際には、ヒトカネの観点も意識して記載していただきたい
カネ: コスト
とある技術を選定する場合に発生するコストの観点を知りたい。
例)
- AWSを利用する場合、新しくorganizationを作成する or 既存のorganizationに同居するか?
- SaaSを利用する or 内製開発するか?
ヒト: エンジニア
上記の「モノ・カネ」の意思決定をする場合、以下の観点を知りたい。
- 誰が?どのチームが取り組むのか?
- 扱えるエンジニアは?
- エンジニアリングの稼働がどれぐらい増減するか?
余談 エモ
プロダクト開発とヒトモノカネに「エモ」も加えたいと考えてますが、伝えたいことがブレそうなのでまとまったら、また記事にしたいと思います。
以上、プロダクト開発とヒトモノカネの考え方を広めていきたい、現場からお送りしました。