AirtableがAPI利用制限を強化、Freeプランのユーザーへ重要なお知らせ 2024年12月2日から

Tadashi Shigeoka ·  Sat, November 2, 2024

AirtableのFreeプランをご利用の皆様へ、API利用に関する重要な変更が発表されました。これにより、APIの利用方法に影響があるかもしれませんので、変更内容をご紹介します。

Airtable Freeプランの変更内容

2024年12月2日より、AirtableのFreeプランでAPI利用制限を超えるリクエストがブロックされるようになります。この変更により、制限を超えたAPIリクエストは月末まで実行できなくなります。

変更の背景

Airtableによると、Freeプラン利用者のごく一部が、他の多くの利用者よりもはるかに多いAPIリクエストを送信しており、その結果、Airtableの運用コストが増加しているとのことです。Airtableは価格を引き上げる代わりに、APIリクエストの利用制限を強化する方針を取りました。この制限によって、サービスの安定性と効率を保ちながら、Freeプランを利用する全てのユーザーのコストを抑えることが目的とされています。

Airtable API利用制限の詳細

Airtable web APIには、以下のような利用制限が設けられています。

  • レート制限: 全プランにおいて、1秒あたり5リクエストが上限です。これを超えると、30秒間の待機が必要になります。
  • 月間リクエスト制限: FreeプランおよびTeamプランには、月ごとのAPIリクエスト上限が設定されています。制限を超えると、Freeプランでは30日間の猶予期間が与えられ、その後月末までAPIリクエストが停止されます。

Airtable API利用制限を超えた場合の対応

もしAirtable web APIの利用制限を超えた場合、以下のように対応することが推奨されます。

  • バッチ処理: 複数のレコードを1回のリクエストで処理することで、リクエスト数を削減します。Airtableでは最大10件のレコードを1回で更新できます。
  • キャッシュの使用: 高頻度でデータを読み出す場合、キャッシュを利用してAPIリクエストを分散させる方法もあります。

最後に

Airtable web API利用制限の強化は、全体のサービス品質を向上させるための措置です。これにより、FreeプランユーザーのAPI利用には一定の制約が加わりますが、効率的なAPIリクエストの管理によって、継続的かつ安定したデータ連携が可能です。

参考 Email subject “Important Update: Changes to API Limits at Airtable”

Email body

You’re receiving this email because you are on the Free plan and use the Airtable web API. We have an important update to share with you regarding changes to our API usage limits on the Free plan.

What changes we’re making

  • We will begin to block calls over our API limits on our Free plan beginning December 2nd.
  • We are making this change because we’ve learned that a relatively small number of customers on our Free plan are the heaviest users of our API, far exceeding the number of calls that the vast majority of customers make on a monthly basis. Instead of raising prices to accommodate this usage, we are limiting API calls to manage costs both for customers and for Airtable.

以上、Airtable API利用制限が始まる歴史の1ページを垣間見た、現場からお送りしました。