読書メモ『イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日』

Tadashi Shigeoka ·  Sat, August 10, 2024

『イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日』笹本裕(著)を読んだので、ご紹介します。

Chapter 1 天才経営者は善か悪か? 私が見たイーロンという男

5 DO OR DIE

「3時間でやってくれ」

一方、時間軸が早いということはリスクも高いのは当然です。

すぐ壊れたり、問題が起きたりすることも、しょっちゅうあります。それでもイーロンは言うのです。「完璧なものは出ない。でも、出すんだ」と。彼は、まずは出してしまって、とにかくフィードバックをたくさん吸い上げていこうという考え方です。そこは、ある面ですごく正しいと思います。

📝 完璧なものは出ないから、まずは出す。

6 いったん極端にふってから調整する

棚卸しをする時間がもったいないから、棚を壊してしまう。そこから始めてみることもときには必要なのかもしれません。棚は卸さない。「まず壊して、大事なものがあったらあとで拾えばいい」というような進め方が多くありました。

📝 棚卸しせず、棚壊して拾う。

7 社員全員がイーロンレベルになる可能性

やってみたら、できてしまった

「能力があるかないか」というよりも「応える意思があるかないか」のほうが大きいのです。それさえあれば、意外とできてしまう。できるための解決策を探そうと、必死になればできてしまうものだと思うことが多かったです。

イーロンがつねに言っているのは「とにかく俺は、強いやつしか残したくないんだ」ということです。それはつまり「棚を壊しても、それをまた作っていこうとする人」を彼は望んでいるということです。

📝 能力があるかよりも、応える意思があるか。

Chapter 2 破壊は予告もなくやってきた Twitter買収の一部始終

3 すべての経費をいったん止めよ

土曜の「コスト見直し会議」

イーロンは、土曜日に6時間くらいかけてコストの見直しをしたこともありました。すべてのコストを一行一行精査していく。そして、その都度、関係者が呼ばれるわけです。私もたまに呼ばれたのですが、「えっ?イーロンが自分でずっとこれやってるの?」と驚きました。

📝 全てのコストを一行一行精査する。

11 会社は人体と同じ

「直接」を好み、「中間」を嫌う

ただ、彼がダメ出しをしたことで、セールスフォースにかかっていたコストを見直すことになりました。その結果、衝撃的なことがわかったのです。

セールスフォースというツールは、ライセンスを購入する仕組みになっています。イーロンの指示で、そのライセンスの数を確認しました。

すると、社員がたった7500人くらいしかいないのに、ライセンスが4万以上あったのです。

つまり、会社を辞めた人の分を解約していなかった。ずっと、積み上げていたのです。ここにめちゃくちゃコストがかかっていました。

📝 退職処理でライセンス解約タスクをしていない、やばい事例。

Chapter 4 イーロン・ショックは他人事ではない AI時代に生き残る働き方

1 「イーロンと働けるなんて最高だね」

日本だけがのんびりしている

2年ほどシンガポールに住んで感じたことがあります。

それはグローバルなしい動きの中で、日本は経済が停滞しているわりに、「平和」だということです。

これは、とても危険なことだと思っています。

📝 日本は経済停滞のわりに平和。

やはり、日本の企業や人材は、なるべく早く「世界の戦い」に打って出る必要がある。そうしなければ日本経済は早晩立ち行かなくなってしまいます。

📝 日本企業はなるべく早く世界の戦いへ。

以上、応える意思を大事にしていきたい、現場からお送りしました。