読書メモ『イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日』
『イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日』笹本裕(著)を読んだので、ご紹介します。
一方、時間軸が早いということはリスクも高いのは当然です。
すぐ壊れたり、問題が起きたりすることも、しょっちゅうあります。それでもイーロンは言うのです。「完璧なものは出ない。でも、出すんだ」と。彼は、まずは出してしまって、とにかくフィードバックをたくさん吸い上げていこうという考え方です。そこは、ある面ですごく正しいと思います。
📝 完璧なものは出ないから、まずは出す。
棚卸しをする時間がもったいないから、棚を壊してしまう。そこから始めてみることもときには必要なのかもしれません。棚は卸さない。「まず壊して、大事なものがあったらあとで拾えばいい」というような進め方が多くありました。
📝 棚卸しせず、棚壊して拾う。
「能力があるかないか」というよりも「応える意思があるかないか」のほうが大きいのです。それさえあれば、意外とできてしまう。できるための解決策を探そうと、必死になればできてしまうものだと思うことが多かったです。
イーロンがつねに言っているのは「とにかく俺は、強いやつしか残したくないんだ」ということです。それはつまり「棚を壊しても、それをまた作っていこうとする人」を彼は望んでいるということです。
📝 能力があるかよりも、応える意思があるか。
イーロンは、土曜日に6時間くらいかけてコストの見直しをしたこともありました。すべてのコストを一行一行精査していく。そして、その都度、関係者が呼ばれるわけです。私もたまに呼ばれたのですが、「えっ?イーロンが自分でずっとこれやってるの?」と驚きました。
📝 全てのコストを一行一行精査する。
ただ、彼がダメ出しをしたことで、セールスフォースにかかっていたコストを見直すことになりました。その結果、衝撃的なことがわかったのです。
セールスフォースというツールは、ライセンスを購入する仕組みになっています。イーロンの指示で、そのライセンスの数を確認しました。
すると、社員がたった7500人くらいしかいないのに、ライセンスが4万以上あったのです。
つまり、会社を辞めた人の分を解約していなかった。ずっと、積み上げていたのです。ここにめちゃくちゃコストがかかっていました。
📝 退職処理でライセンス解約タスクをしていない、やばい事例。
2年ほどシンガポールに住んで感じたことがあります。
それはグローバルなしい動きの中で、日本は経済が停滞しているわりに、「平和」だということです。
これは、とても危険なことだと思っています。
📝 日本は経済停滞のわりに平和。
やはり、日本の企業や人材は、なるべく早く「世界の戦い」に打って出る必要がある。そうしなければ日本経済は早晩立ち行かなくなってしまいます。
📝 日本企業はなるべく早く世界の戦いへ。
以上、応える意思を大事にしていきたい、現場からお送りしました。