『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』を読んだので、ご紹介します。
けんすうさんがおすすめされていたり、ReHacQ−リハック−のYouTube動画で紹介されていたので、気になって読んでみました。追記: イセオサムさんもnoteでおすすめされていました。
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経営において選択肢=オプションの縮小は最も避けるべき悪手ですが、これは人生の経営戦略=ライフ・マネジメント・ストラテジーの実践においても同様です。
📝 経営において選択肢=オプションの縮小は最も避けるべき悪手。
ステージが変わっているにもかかわらず、従前のステージの働き方や生き方を継続していれば、やがては環境が求める役割や期待を満たすことができなくなり、その人の社会資本は毀損されていく
📝 自分は変われているか?
この「役割や貢献のシフト」には、社会的な条件と身体的な条件の2つが絡んでくることになります。社会的な条件というのは、組織や社会における職位や期待される役割の変化のことであり、身体的な条件というのは体力や知力の変化のことです。
📝 身をもって感じている。
つまり、20代の半ばでキャリアをスタートさせた人であれば、40代の半ばから後半・・…つまり、本書の枠組みで言えば「人生の夏」の後半期に、減衰が始まるということです。よく言われる、「中年の危機」は、この知的生産能力の減衰と大きな関係があります。
📝 知能生産性は40代後半から減退。
さらに指摘すれば、加齢によって訪れる変化はネガティブなものだけとは限りません。先述した通り、人間は中年期に入ると前頭前皮質の働きが低下し、素早い分析や創造的な発想=流動性知能は低下していきますが、既知の概念を組み合わせたり、複雑な概念を他者にわかりやすく表現したりする能力、結晶性知能の水準は逆に向上するということがわかっているからです。
📝 流動性知能はAIに委ねようか?
オプション・バリューとは、文字通り「選択肢の価値」のことです。企業経営ではさまざまな意思決定を行うわけですが、その際、意思決定の対象となる選択肢には経済的な価値があると考えます。
📝 オプション・バリュー、常に選択肢を複数持つ。
「経験」が学習の起点であり、さらに「経験」が「想定外の結果に出会って困惑すること」なのだとすれば、私たちが望ましいと考えている「何もかも想定通りにうまくいっている」という状態は「学習の停滞した状態」と言い換えることができるからです。
📝「何もかも想定通りにうまくいっている」という状態は「学習の停滞した状態」。経験がない状態。
それまで米国で優勢だった「支配型リーダーシップ」が有効に機能しない時代がやってくることを指摘し、権力に頼らない「支援的なリーダーシップ」としてサーバントリーダーシップという概念を提唱しました。
📝 最近、特に意識している概念。
支配型リーダーシップの最大の問題は、このスタイルが「長期的に持続可能ではない」ということです。具体的には「30〜40代の人生の夏」から「50~60代の人生の秋」への移行に伴って発生する組織的・身体的な変化によって、多くの場合、支配型リーダーシップのスタイルは機能不全に陥るのです。
📝 とてもわかる。
流動性知能とは「過去の経験や学習に依存せず、論理的に考えたり、パターンを見つけたりする知的能力」のことで、例えば「複雑なパズルを解く」「未経験の問題に対処する」「スピードを要する案件に対して論理的に判断する」際に有効です。
📝 流動性知能。20歳前後にピークに達し、40代以降は急速に低下する。
革新的なアイデアや製品を生み出す人は、概して高い流動性知能の持ち主であることがわかっています。知能テストを専門としていたキャテルの研究から、流動性知能は20歳前後にピークに達し、40代以降は急速に低下することがわかっています。
📝 結晶性知能。年を追うごとに向上し、50〜60代にピークを迎え、維持。
結晶性知能とは「過去の経験や学習によって蓄積された知識やスキルを活用する知的能力」のことで、例えば「複雑なアイデアをわかりやすく説明する」「混乱した状況で適切な意思決定を行う」「専門分野で熟達した判断を行う」際に有効です。 結晶性知能は経験や幅広い分野の知識の蓄積に依存するため、年を追うごとに向上し、50〜60代にピークを迎え、その後も高原状態を維持します。』
📝 サーバントリーダーシップ+結晶性知能。50〜60代でもパフォーマンスは低下しない。
つまり「年長者でありながらも支援者」というサーバントリーダーシップのスタイルは、50〜60代の「人生の秋」のステージから高まってくる結晶性知能と、非常にフィットするのです。
📝 サーバントリーダーシップは50〜60代に非常にフィットする。
以上、人生の経営戦略をもとに戦略を立てていきたい、現場からお送りしました。