『限りある時間の使い方 人生は「4000週間」あなたはどう使うか?』を読んだので、ご紹介します。
イセオサムさんがnote記事「ミッドライフクライシスを乗り越えるための読書案内12選」で紹介されていたので、読んでみました。
Amazonのアソシエイトとして、codenote.netは適格販売により収入を得ています。
僕たちは時間をあるがままに体験すること(時間であること、といってもいい)をやめて、「今」という時間を未来のゴールにたどり着くための手段に変えてしまった。今はまだ楽しむときじゃない。いつかタスクがすっかり片づいたら、そのときこそリラックスして楽しもう、というわけだ。
それは一見、まともな生き方のように見えるかもしれない。厳しい競争社会を生き抜くためには、一刻も無駄にできないと感じるのも無理はない(さらに、ほとんどの人は子どもの頃からそうしつけられている。後で楽しむために、今は我慢しなさい、と)。
ところが今を犠牲にしつづけると、僕たちは大事なものを失ってしまう。
今を生きることができなくなり、未来のことしか考えられなくなるのだ。
📝今を犠牲にしつづけると、 今を生きることができなくなり、未来のことしか考えられなくなる。
あるときは1日を全部 15分単位に区切って行動した。あるときはキッチンタイマーを使い、 25分間仕事をして5分間の休憩を挟んでみた(この方法はポモドーロ・テクニックと呼ばれ、ネット上でカルト的な人気を誇っている)。やることリストを優先順にA、B、Cのグループに分けて、今やるべき仕事を明確にした(BとCのタスクがどうなったかはご想像のとおりだ)。人生のコア・バリューをもとにゴールを定め、ゴールに向かって日々の行動を決定した。
📝ポモドーロテクニック:
第1の原則まず自分の取り分をとっておく
本当にやりたいことがあるのなら(創作活動でも、恋愛でも、社会運動でも)、確実にそれをやり遂げるための唯一の方法は、今すぐに、それを実行することだ。どんなに石が小さく見えても、どんなに他の大きな石があっても、そんなのは関係ない。
今やらなければ、時間はないのだ。
📝本当にやりたいことがあるのなら、今すぐに、それを実行する。
伝統的なタイムマネジメント術にも、同じようなアドバイスはある。 「1日の最初の1時間はもっとも重要なプロジェクトに取り組む」 「自分自身との『ミーティング』をスケジュールに入れて、他の予定が入らないようにカレンダーを埋めておく」などだ。
📝1日の最初の1時間はもっとも重要なプロジェクトに取り組む。
第2の原則「進行中」の仕事を制限する
マネジメント専門家のジム・ベンソンとトニアン・デマリア・バリーは、「進行中」の仕事を3つまでに制限することを勧める4。もっとも重要な3つのことを選択したら、そのうちの1つが完了するまで他の仕事は一切やらない。
📝「進行中」の仕事を3つまでに制限する。
第3の原則優先度「中」を捨てる
優先順位が中くらいのタスクは、邪魔になるだけだ。いつかやろうなどと思わないで、ばっさりと切り捨てたほうがいい。それらは人生のなかでさほど重要ではなく、それでいて、重要なことから目をそらすくらいには魅力的だからだ。
とはいえ、今すぐに優先度が中くらいのタスクを捨てる必要はない。
📝優先順位が中くらいのタスクは、ばっさりと切り捨てたほうがいい。
カフカの苦悩は極端すぎるように見えるかもしれない。でも誰だって、相容れない要求のあいだで葛藤したことがあると思う。仕事と家庭、食うための労働と創造的な活動、地元の田舎と便利な都会。どちらも大事で、諦めたくない。
📝共感できる。
空想のなかでは、どんな選択肢も捨てる必要はない。仕事で大成功しながら、家事や育児も完璧にこなし、日々マラソンのトレーニングに打ち込み、長時間の瞑想をし、地域のボランティア活動に参加する。想像するだけなら、それは可能だ。でも実際にそのうちの何かをやろうとすると、すぐにトレードオフに直面する。何かで成功するためには、別のことに費やす時間を減らさなくてはならないからだ。ベルクソンは言う。
📝空想と現実。時間のトレードオフ
こんな小話を聞いたことがあるかもしれない。メキシコの漁師が1日に2~3時間しか働かず、太陽の下でワインを飲んだり、友達と楽器を演奏したりして過ごしている。それを見て愕然としたアメリカ人のビジネスマンは、漁師に勝手なアドバイスをする。
「もっとたくさん働きなさい、そうすれば利益で大きな漁船をたくさん買って、他人を雇って漁をさせ、何百万ドルも稼いで、さっさと引退することができる」
それを聞いた漁師は「引退して何をするっていうんだ?」と尋ねる。ビジネスマンはそれに答えて言う。
「太陽の下でワインを飲んだり、友達と楽器を演奏したりできるじゃないか」
📝引退して何をするっていうんだ?
以上、限りある時間の使い方を考えていきたい、現場からお送りしました。