SPF、DKIM、DMARCの設定を確認する無料ツールを調査したのでご紹介します。
背景 メールのセキュリティと配信到達性を向上させたい
SPF、DKIM、DMARCの設定を確認するためのツールは、メールのセキュリティと配信到達性を向上させる上で非常に重要です。これらの設定が正しく行われているかを確認することで、なりすましメールやフィッシング詐欺のリスクを減らし、正当なメールが受信者の迷惑メールフォルダに振り分けられるのを防ぐことができます。
以下に、SPF、DKIM、DMARCの設定を確認するためのおすすめのツールと、それぞれのツールのメリットとデメリットをまとめました。
SPF、DKIM、DMARCの設定を確認するツール
https://mxtoolbox.com/emailhealth
概要:
- DNSレコードやメールサーバーの設定など、様々な項目をチェックできる総合的なツールです。SPF、DKIM、DMARCの設定状況も確認できます。
メリット:
- 多機能で、メールセキュリティに関する様々な問題を一度にチェックできる。
- 問題点がある場合、詳細なレポートと改善提案が表示される。
デメリット:
- 多機能であるため、初心者には使い方が分かりにくい場合がある。
- 一部の高度な機能は有料。
DKIM, SPF, SpamAssassinを確認するツール
DKIM, SPF, and Spam Assassin Validator - dkimvalidator.com
https://dkimvalidator.com/
概要:
[email protected]
宛にメールを送信することで、DKIM、SPF、SpamAssassinの検証結果をまとめて確認できるツールです。
- メールを実際に送信することで、実際のメール配信経路での検証が可能。
- DNSレコードの変更後、すぐに結果を確認できる。(キャッシュの影響を最小限に抑えるため)
メリット:
- DKIM、SPF、SpamAssassinのスコアを一度に確認できる。
- 実際のメール送信で検証するため、受信者側から見た状態を把握できる。
- DNSレコードを変更した場合、再送せずに複数回テストできる
デメリット:
- 結果表示がやや技術的な内容になるため、理解しにくい場合がある。
- 詳細なレポートや改善提案は提供されない。
SPFを確認するツール
SPF Surveyor - dmarcian
https://dmarcian.com/spf-survey/
概要:
- 指定したドメインのSPFレコードを視覚的に表示し、問題を特定するための診断ツールです。
- SPFレコードの構文チェック、認証サーバの特定、送信トラフィック量の確認などが可能。
メリット:
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SPFレコードをグラフィカルに表示するため、構造を理解しやすい。
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問題点(構文エラー、DNSルックアップ回数超過など)を特定しやすい。
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DMARCデータがある場合、どのIPアドレス/includeが使われているか確認できる。
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デメリット:
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DMARCデータがないと使用できない機能がある。
DKIMを確認するツール
DKIM Inspector - dmarcian
https://dmarcian.com/dkim-inspector/
概要:
- 指定したドメインとセレクタのDKIMレコードが正しく公開されているかを確認するツールです。
- 公開鍵の有効性、ハッシュアルゴリズム、キータイプなどをチェック。
メリット:
- DKIMレコードの設定ミスを特定できる。
- DKIMレコードのバリデーションができる
デメリット:
DMARCのみを確認するツール
DMARC Inspector - dmarcian
https://dmarcian.com/dmarc-inspector/
概要:
- DMARCレコードを調査し、ポリシーを特定して問題を識別するツールです。
メリット:
- DMARCレコードのバリデーション
- DMARCの設定状況やポリシー(none, quarantine, reject)を確認できる。
- 問題点がある場合、その内容を表示してくれる。
デメリット:
これらのツールを活用して、SPF、DKIM、DMARCの設定を定期的に確認し、メールのセキュリティと信頼性を維持しましょう。
以上、SPF、DKIM、DMARCの設定を確認するツールを調査した、現場からお送りしました。